ひろみとは付き合うわけでもなく時々電話で話している程度だった。
ひろみの好きな男の話も聞いてみたり・・・・
いわゆる友達って感じだった。
その日もなんとなくひろみに電話をした。
しかし、その日のひろみはいつもと違っていた。
なんだかえらく落ち込んでいる。
今となってはなんで落ち込んでいたのか理由は忘れてしまったが、
いつもとはまったく違っていた。
なんだか心配になった俺は
「今から行ってあげるよ。」
ひろみの家までは離れており1時間以上かかる。
「えー遠いよ?もうこんな夜だし?」
確かに10時は過ぎていたと思う。
でも、そのときはひろみのところまで行った。
携帯なんてまったくない時代。
「今から出るから近くの電話ボックスで連絡するね。」
「ウン、気をつけてきて。」
車に乗ってひろみの家へ向った。
約束どおり電話ボックスから電話を入れると、
ワンコールもしないうちにひろみが出た。
「家の外で待ってるね。」
相当落ち込んでいたのだろう
俺が来るのを待ち望んでいた
それだけでもきてよかったと思った。
ひろみの家の前で拾って
そのままあてもなくドライブ。
少し話をして
ひろみは落ち着いてきた。
「チョット散歩しようか?」
公園みたいなところに車を止めて、手を繋いで歩いた。
もう12時は過ぎていたと思う。
真っ暗で誰もいない。
二人で抱き合って
むさぼるようにキスをした。
そしてひろみが言った。
「こうちゃんのお部屋に行きたい。」
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