そんなある日、秋も深まり寒くなってきた頃、
ひろみの住んでるところの近くまで車で行く用事ができた。
(今となってはどんな用事でそっちへ行ったのか忘れたけどw)
電話でひろみにそれを伝えると、
「逢ってみる?」
と、ひろみから誘ってきた。
そう、スキー場で逢ったきりその後は一度も逢っていなかった。
「○○日にそっち行くけど・・」
「その日はバイトだから7時過ぎなら大丈夫だよ。」
バイト先の場所と電話番号を聞いて、逢う約束をした。
(ホントこれを想い出しながら書いていると、
携帯とネットのありがたみを痛感しますw)
約束の日、約束の場所へいくと
コートをはおった制服姿の女子高生がすでに立っていた。
初めて逢ったときよりちょっと大人っぽくなっていた、ひろみだった。
「先生、ひさしぶりー。げんきだった?」
「げんきだよー、ひろみも元気そうだね。」
「どこいこうかー?」
「ドライブがいいなー。」
そういってしばらく車を走らせた。
途中マックで軽く食べたりしながら、
積もり積もった話をずっと車の中で話していた。
ひろみに彼氏がいたこと、
でも、すぐに喧嘩してしまって終わってしまったこと
何人かいた彼氏の話をしてくれた。
「ちょっと散歩しない?」
ゆっくりと散歩もいいなと思い、ちょっと大きめな河川敷に車を止めた。
もう外は真っ暗で、月明かりでかすかに明るい程度だった。
「さぁ、いこうか」
ひろみの手を握り、河川敷の土手をふたりでのぼっていった。
冷たい手をお互い温めるように手をつないだまま、ゆっくりと散歩した。
満月の夜だった。
二人で立ち止まってきれいな月を見ていた。
立ったままひろみの後ろから、軽く抱きしめた。
ひろみは俺の手を握り返した。
「座ろうか。」
「ウン・・」
土手の斜面に俺がひろみを後ろから抱く形で座った。
ひろみは俺に軽く体をもたれて、一緒に月を見ていた。
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